金沢まち・ひと会議

PHOTOGRAPH | 金曜日 27 5月 2016

月の不意打ち 浅野川天神橋

 起伏に富む金澤旧市街では月は突如として姿を現して私達を驚かせる。思わず「えっ!」と心の中で声を発してしまう嬉しい不意打ち。空の明るさとほとんど変わらないこの季節この時間ならなおさら。山の端から密かに、気配を消しながら上がってくる刺客の見事なお手並みをただただ拝見。同時に「これから輝きを増しながら展開する多彩な光景」にも思いを馳せる。2016/05/21 19:01:00 撮影
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PHOTOGRAPH | 月曜日 18 4月 2016

夕陽映え満開桜 浅野川

 穏やかな夕暮れを迎えつつある浅野川、ほぼ満開、枝の間を埋め尽くさんばかりにびっしりと咲く花々の中ほどに淡い夕陽の紅が真っ直ぐに差し込んでこの時だけの不思議な立体感。桜色といえばピンクっぽい色を思い浮かべる人も多いだろうけど実際はだいぶ白に近い淡い桃色。春の光の変化を反映して様々な表情を魅せる。幾重にも折り重なって光を透過させながら段々と闇に沈んでいく・・その手前、満開の桜がみせる今日この時だけの(この時にたまたま梅ノ橋から桜を眺めていた人だけが観られた)美しさ。2016/04/05 18:02:01撮影
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PHOTOGRAPH | 月曜日 18 4月 2016

夜桜影絵 金沢城二の丸広場

 毎年もっとも桜が美しい期間に(大体一週間強)兼六園が夜まで無料開放になるのに合わせ金沢城公園も夜間まで延長開園になる(こちらは通年無料)。ライトアップされる内堀沿いの桜並木が特に人気で(お堀を埋め尽くす花びらも見事)毎年多くの観光客、金沢人で賑わう。

 そんな雑踏から少し離れて仄暗い二の丸の芝生広場からこうやって桜に興じているシルエットを静かにに眺めるのもまた花見の一つ。

 めいめいが思い思いの感想を口にする中、あちこちでカメラのフラッシュが光る中「お祭り気分」で桜を楽しむのもいいけど、こうやって影絵の様になった‘人々(の楽しむ様子)と桜’もまた、とても美しい。2016/04/06 20:06:42撮影

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PHOTOGRAPH | 日曜日 17 4月 2016

桜覗きの小路 主計町茶屋街

 金沢の桜の味わいは多種多様。犀川右岸桜橋から大橋までズラッと並ぶ桜並木、石川橋から眺める兼六園側と金沢城側、上に下に遠く近く・・ダイナミックに展開する桜絵図、藩政期の頃から桜霞を楽しむために整えられてきた卯辰山、寺町台地斜面の桜、小立野慶恩寺のひっそりと咲く一本の大きな枝垂れ桜、そして主計町茶屋街の細い細い小路を曲がった途端「不意に眼に飛び込んでくる枝」の妖艶さに思わず足を止めてしまう、のも金沢らしい桜の味わい。

 薄暗がりでふと眼に留まる美しさ。桜の精がいたずらっぽく誘っている風も。2015/04/10 20:41:22撮影
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PHOTOGRAPH | 日曜日 6 12月 2015

金沢城大手門 初冬の真昼

 雨が多い割には日照時間も少なくない(3月から11月までの合計日照時間は東京よりも長い。年間でも東京の90%)金澤は実は光の綺麗な街。特に冬の光は柔らかく透明で美しい。

 前日の雨が街全体をすっかり綺麗に洗い、まだ乾き切らないわずかな艶もそこかしこに残る中、真っ白く優しい真昼の光が拡散する様子は冬ならでは。南中を少し過ぎたあたり・・なのに早くも濃い影が伸び始めている。眩しく輝く太陽とクッキリ長い影が作る、冬の真昼のコントラスト。2015年12月02日 12時21分撮影

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PHOTOGRAPH | 火曜日 17 11月 2015

金澤逆さ望遠鏡 嫁阪上 晩秋

 旧市街の真ん中を貫く小立野台地の両側に広がる、2つの川がそれぞれ削り出した複雑な地形が最も金澤らしい地域。嫁阪上から犀川方面に広がる街並み、さらにその向こう寺町台地、前田家代々が眠る野田山方面を臨む。

 遥か彼方まで見渡している様で、この地点から画面の一番奥に青く霞む山並みの1つ手前(「加賀藩主前田家墓所」とすると)までは実は直線距離にしたら3キロちょっとくらいしか離れていない。高低差がみせる錯覚マジック。近くを遠くにみせるので逆さ望遠鏡、とでも言おうか。旧市街ではほんの数分歩くだけで風景が空気がガラッと変わるコトがよくあるけど、それを一括りにしてみたカンジ。角度の低い晩秋の午後の光に柔らかく満たされた穏やかな眺め。2014年11月22日 15時20分撮影

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PHOTOGRAPH | 火曜日 17 11月 2015

主計町茶屋街 旧暦9月14日

 中秋の名月の次の十三夜(旧暦9月13日に昇る月、2015年は10月25日)を「後(のち)の月」と称して(栗などを添えるコトから「栗名月」ともいうらしい)お月見をする習慣があるんだそう(十三夜を愛でるのは日本特有らしい)空模様の変化に富む金澤では「月の膨らみ具合」と同じくらい「どんな雲が出ているか」もお月見を左右する重要な要素。この日は翌十四夜。「後の月」も見事だったけどこの夜は朧月画が空全体に広がる素晴らしいコンディション。気温も湿度も透明度も香りも、全てが絶妙な中での魔法の様な月の光景。2015年10月26日18時27分撮影

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PHOTOGRAPH | 月曜日 27 7月 2015

金澤アヴァンギャルド 犀川大橋

 金澤のディテールには時々ハッとさせられる。さりげなく風景に溶け込んでいるので、毎日目にしているのに全然気づかないけど、よくよく観ると「ふ〜む・・なかなか攻めているなぁ」と感心する細部はアチコチに。
 例えばは犀川大橋が「五層」に塗り分けられているコトを認識している人は少ない・・よね? そして大橋正面にかかる「犀川大橋」の文字&縁取りがこんな大胆な配色であるコトに気付いている人はどれくらいいるだろう?
 今宵のお月様とお揃いの真ん丸い橋銘額照明も含め、この橋には他にも面白い細部がある。ぜひしばし佇んで、見つけて頂きたい。2014年09月09日 20時23分撮影
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PHOTOGRAPH | 月曜日 27 7月 2015

見上げ朧月 犀川大橋

 意外(逆説的?)に思われるかもしれないけど金澤はとても月の鑑賞に適した街だと思う。
 複雑な地形は月の出から入りまで多彩な‘月の風景’を出現させ、変化に富んだ気候は(雨も多いけど雲間から月が覗く機会も多い)朧月が見られる機会が多いというコトでもあり。雨に洗われた真っ白い雲間から時折り覗く月を様々な前景に嵌め込み鑑賞するコトは金澤でのお月見の醍醐味、と言っていいだろう。
 夏が終わりに向い始める頃の宵、犀川大橋の枠組み越しに現れ隠れまた現れる月。まだまだ濃厚な夜の香りの中、もう一巡りあとの中秋の名月にボンヤリ思いを馳せながら。2014年09月07日 19時46分撮影
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PHOTOGRAPH | 月曜日 27 7月 2015

鼓門夕景

  鼓門は完成当初の賛否両論期を経て、近年では世界からも大いに注目される様にもなり(アメリカの大手旅行雑誌Web版で、世界で最も美しい駅14選に選ばれたコトは記憶に新しい)撮影対象としても日々多くのカメラに収まっている。
 最も一般的なのは「少し離れた真正面」からの光景だろうけど、刻々と変わる‘金澤の光’との対比の中で「ディテールが魅せる美」もまたこの門らしい持ち味。
 徐々に暗さを増してくる春先の淡い曇天、もてなしドームとの対比も面白いアングル。見慣れているハズの対象から時折り‘不意打ち’される楽しみ。2015年03月23日 18時27分撮影
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